PoCが止まりやすい3つの理由

  • 成功条件が曖昧:「精度向上」だけで、誰の何分が減るか定義されていない
  • データが仮置き:きれいなサンプルだけで、本番の権限・更新・例外が未検証
  • 出口がない:回答して終わりで、既存の申請・チケット・承認に接続していない

生成AI導入の失敗報告で共通するのは、モデル選定以前に「業務のどこに置くか」が決まっていないことです。

本番前に合意すべき定義

  • 対象ユーザー:部門・役割・利用時間帯
  • 対象業務:一次回答/下書き/検索補助など、権限の境界
  • KPI:正答率、一次解決率、平均対応時間、エスカレーション率
  • 許容リスク:誤回答時の影響、個人情報・機密の扱い

技術チェックリスト

  • 評価セット(ゴールデン質問)が本番ドメインの言い回しを含む
  • 権限・テナント分離が文書メタデータと一致している
  • ログ(質問/参照文書/回答/フィードバック)が残る
  • 障害時のフォールバック(人間へ、または未回答)が定義されている
  • コスト上限(トークン/再検索回数)が決まっている
  • モデル/プロンプト変更のリリース手順がある

運用チェックリスト

  • ナレッジオーナー(誰が文書を更新するか)
  • 誤回答の報告チャネルと修正SLA
  • 利用ガイド(「断定してよいこと/確認が必要なこと」)
  • 四半期レビュー(KPIとコスト)

デモクロが推奨する移行パターン

小さく価値検証(Dify等)→ 検索・データ基盤を固める → 業務システムへ ACTION 接続 → 必要箇所だけ Agentic 化。この順なら、PoCの学びを捨てずに本番へ積み上げられます。

参考:企業の生成AI導入ガイドラインやRAG本番化の実務記事で共通して挙げられる評価・権限・運用の観点を整理しています。個別の顧客数値は公開許可後に別途掲載します。
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